看護師のワークライフバランスって?
看護師のワークライフバランスって?

看護師の人手不足を解決するなら働き方の見直しが必須

長く働き続けるために!ワークライフバランスを死守しよう

看護師のワークライフバランスって?
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深刻な人手不足に陥っている

深刻な人手不足に陥っている

ニーズの急増×離職率の高さ

看護師のニーズは高まる一方で、人材もそれなりに入ってきています。それでも人手不足が解消しないのは出ていく人のほうが多いから。少なくとも現状維持、できれば人材をもっと増やしたいと思っている病院がほとんどで、看護師の数が十分に足りていると感じている病院はごくわずかです。
せっかく手にした職を手放してしまう人が多いのは、看護師の労働環境が厳しすぎるからでしょう。ワークライフバランスの重要性はわかっていても、現状は人手不足の悪循環で働き方を改善することが難しい状態です。離職率だけ見れば他の業種とそこまで変わりはないのですが、看護師の場合はニーズが多すぎて追いつかないのです。

人手不足で離職、さらに人手不足、の負のループ

看護師が仕事を辞める理由で一番多いのは、「人手不足で仕事がきつい」こと。給料や休暇、勤務体制なども辞める理由としては多いのですが、人手不足さえなんとかなれば踏みとどまれたかもしれない離職が多いということなんですね。離職理由の細かな内訳を見れば、結婚や出産、育児が筆頭になっているのですが、実はその背景には面と向かってはいいにくい不安や不満が隠れていたりもします。看護師の数を増やすことを考えるのと同時に離職を食い止める策を考えないと、この問題はなかなか解決しません。

看護師の人手不足が続くとどうなるのか?

看護師が足りなくなると、「困った」では済まない事態に追い込まれてしまいます。看護師1人が患者4人に対応する場合の患者死亡率が100%とすると、患者が5人の場合は107%、6人の場合は114%、7人の場合は123%と、看護師1人あたりの患者数が増えるほど安全性が下がります。
厚生労働省がまとめた資料によれば、100病床あたりの日本の看護師数はわずか38人です。イギリスは200人、アメリカは141人、イタリアは136人、少し少なめのドイツでも75人です。日本の看護師の不足ぶりは海外と比較しても段違いであることがわかりますね。
看護師が不足すれば細かいところに目が行き届きにくくなり、医療ミスのリスクは高まります。気持ちに余裕がないと疲労がどんどん蓄積されてしまい、ミスがミスを呼ぶことになりかねません。そんな不安と背中合わせの日々が続けば、離職したくなる人が現れるのも仕方ないことです。離職者が多いと十分な経験を重ねられないまま責任だけが重くなり、能力とのギャップでストレスを抱える看護師の数ばかりが増えてしまいます。増えるのは責任だけで収入はそのままであれば、それもまた離職のきっかけになってしまいますよね。看護師の人手不足は簡単に解決できない問題ですが、できるだけ早く何とかしなければならない重要な問題です。

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